酸素クリーニングとは OXYGEN CLEANING
酸素は地球に生きるものの生命を維持するために必要な要素です。
しかしダイビング環境で扱う酸素は、高濃度なために様々な問題が発生してきます。
一般に混合ガス中の酸素レベルが増加したとき、壊滅的な爆発の危険性は増大します。
そのため高レベルの酸素を扱うときは、より細心の管理と注意が必要となってきます。
酸素について基礎編
酸素は他の物質と結合し結果として熱を作り出します。
火を燃やしたり、エンジンで乗り物を動かしたり、石炭からガスから電気を作り出す時に起こる最も一般的な化学反応で、酸素はその要素となります。
酸素は適切な温度と適切な場所で扱えば大変有益なものとなりますが、不適切な燃料で不適切な温度で扱うとダイビング環境の場合、レギュレーターやバルブを壊してしまうことになります。
燃焼の基本的な要素は次の3点になります。
1.酸素
2.燃料
3.点火
燃焼=酸化として考えると、鋼鉄も酸化します。大気中では鋼鉄は大変ゆっくり燃えます。(=錆びます)
大変ゆっくり酸化(燃焼)が進むため、熱を感じることはできません。
しかし酸化が高圧下にある場合は鋼鉄の酸化(燃焼)の進行は急激におこります。
これはステンレスやアルミでも例外ではありません。
どの様なものが燃焼の引き金になるのでしょうか?
1.圧縮
酸素に限らず、どの様なガスでも圧縮すると熱を持ちます。
しかしそれが酸素の場合、すでに燃焼の2つ要素(酸素+熱)を得てしまいます。
その時に酸素が燃える物質に接触し、温度が自動発火点温度を超えると燃焼が始まります。
2.微粒子の衝突
第2の発火の原因となるのは微粒子の衝突です。
もし微粒子が酸素流体中にあると、その速度によりエネルギーを持ちます。
このエネルギーは微粒子がレギュレーターのシートやホースの内壁に衝突すると熱に変換されます。
微粒子は大変小さいために温度の上昇は測定する事が出来ませんが、
微粒子が衝突した微小の部分は自動発火温度を超える熱を持つ危険性があります。